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都立大学人文学部文学5専攻の崩壊
岡本順治
2004.12.6/8/21|2005.1.22/31|3.11
 

はじめに

本稿は,「25名だけが「首大」への就任拒否をしたわけではない」の第4章を補完することを目的とし,人見剛,水林彪による「都立大学法学部法律学科の崩壊」論文と同じ趣旨で書かれたもので,都立大学の人的資産がいかに継承されなかったかを示すと同時に,組織がいかに崩壊したかを示すものである。執筆にあたっては,「首大非就任者の会」会員からのさまざまな助言,提言を取り入れた。

修正ログ
 

1 序

 2003年8月1日,石原東京都知事は,それまで2年以上に渡って検討されてきた都立4大学改革案を放棄し,一方的な「思いつき」による科学技術大学中心に見える「改革」案(以後「8・1首大構想」と略)を発表した。その「8・1首大構想」は,実利優先の応用科学分野を増強し,全体として教員数を減らすという目的に沿って,まず東京都立大学人文学部文学科の文学5専攻(英文,独文,仏文,中文,国文)を解体する計画からスタートしたと言える。文学科をスクラップするこの案では,東京都立大人文学部の教員133名を,都市教養学部の中に64名だけ残すというものだった(人文学部教員数は,東京都大学管理本部管理部総務課編『平成15年度ポケットデータ』 2003.による)。つまり69人(52%)の教員を学部から追い出すことになる。2003年8月1日時点での文学5専攻の教員数の合計は75名であり,これは文学5専攻を完全につぶせば,お釣りのくる数であった*1

 75名の教員を抱える文学科というのは,2003年度時点でも日本で屈指の規模であり,その伝統と研究教育上での地位は非常に高く評価されていた。「文学の衰退」という言葉が聞かれる昨今ではあるが,大学における文学部,あるいは文学科は,いわゆる純文学を研究する教員だけで占められているわけではない。東京都立大学人文学部文学科にも,純文学の研究者だけでなく,文化研究,言語研究,言語教育の研究者が多く在籍した。文学という学問を広く捉えれば,「言語に関わる人間の活動を捉えることで<人間とは何か?>という答えを追求する学問」と定義できるが,都立大人文学部文学科でも,芸術論,詩学,言語哲学,言語社会学,方言学,メディア論研究,文献学,生成文法,異文化間コミュニケーション,比較文化学など多彩な教授陣をそろえていた。

 首都大学東京(以下「首大」と略)は,政治家の人気取りと思われる言動がマスコミを通じて派手に流され,その目新しさが宣伝されているが,「常識的に考えて旧大学と新大学の間には相当程度の連続性があるであろう」などと考えて(過去の都立大の評判をある程度あてにして)これまで通りの研究・教育の質を期待して受験するような悲劇があってはならない。そのために名前も含めてできる限り正確なデータを示す必要があると考えた。以下では,公表されている情報を基に,「8・1首大構想」がどのようにこの都立大学人文学部文学5専攻の崩壊をもたらしたかを解説する。


2 文学5専攻の教員と国際文化コース*2の関係

 都立大人文学部は,「8・1首大構想」において,社会学コース(教員定数20名),心理学・教育学コース(教員定数14名),および国際文化コース(教員定数30名)に分割された。国際文化コースは,人文学部の哲学,史学,文学を統合した形で作られたが,文学5専攻の教員は,最終的に文部科学省に認可された案の中で,以下の表1の左側に示したように国際文化コースだけではなく,社会学コース,オープンユニバーシティ,基礎教育センターに配置された。

表1:文学5専攻における首大就任者と非就任者の数*3
 
文学5専攻首大就任者文学5専攻首大非就任者
4728
国際文化コース32-
社会学コース2-
オープンユニバーシティ9-
基礎教育センター4-

表1で,まず注意すべきことは,非就任者が合計28名存在したことである。2004年7月3日の毎日新聞に就任承諾書を「4大学に在籍する対象者510人のうち,485人が提出した」という報道があったが,これは,管理本部が「在籍する対象者」という言葉を巧みに定義したからである。上記の報道では,たった25名だけが就任拒否をしたかのように思えるが,実際には,2004年3月までの段階で辞職した者,転出した者,意思確認書を提出しなかった者などが除外されている。文学5専攻の非就任者の内訳は,2004年3月末で転出した教員が5名,2003年11月に急逝した教員が1名,6月末時点で就任承諾書の提出を拒んだ者が人文学部の文学5専攻だけで22名いた,というのが実態であった。

第2に,首大就任者 47 名中,都市教養学部に留まったのは34名でしかないこと,さらに2名が社会学コースへと移籍している点に注意すべきである。加えて首大就任予定者の中からも流出が続いている。2004年12月16日には,2名(内 1 名は2006年3月末転出),2005年1月18日には,2名の転出が承認された。また,2005年3月6日には人文学部長の早期退職が承認された。従って,現実に2005年4月には,当初の文学5専攻の教員合計数75名中の28名(37%)しか首大文学系教員として移行しない(移行後一年で転出する予定の教員を勘定に入れると27名移行で36%となる)。さらに,都市教養学部国際文化コースには,(1) 表象言語分野,(2) 哲学分野,(3) 歴史学・考古学分野,(4) アジア・日本文化論分野,(5) 欧米文化論分野の5分野があり,都立大文学5専攻は,表象言語分野,アジア・日本文化論分野,欧米文化論分野の3つに分割されている。文学5専攻の直接的な継承は,国文と中文からアジア・日本文化論分野への流れと,英文,独文,仏文から欧米文化論分野への流れである。表象言語分野は新設された分野であり,文学系の研究者を中心に今までとは違った観点から「表象文化」を取り扱う流れと,一部の言語学者を合体させたものである。表象言語分野に果たしてどれだけの教員が配置されているのかは,公の資料では分からないためにここでは言及しない。


3 文学5専攻の教員はどれだけ減ったか?

 次に,文学5専攻のそれぞれの教員数がどのように変化したのかを見ておこう。ここでは,オープンユニバーシティと基礎教育センターへ配属された教員を差し引いて,首大東京都市教養学部国際文化コースに2005年4月に移行する教員と,2003年8月1日の時点で都立大学にいた教員を比較した(表2)。

表2:都立大文学5専攻教員数と首大国際文化コース教員数
 
 都立大教員数(2003/8/1)首大国際文化コース(2005/4/1)
英文28 9  (32%)
国文 9 4  (44%)
中文 9 4  (44%)
独文18 8  (44%)
仏文11 3  (27%)
合計7528 (37%)
 

さらに,2003年8月1日の時点で都立大学にいた教員とオープンユニバーシティへ配属された教員の割合を示したのが表3である。

表3:都立大文学5専攻教員数と首大オープンユニバーシティ教員数
 
 都立大教員数(2003/8/1)首大オープンユニバーシティ
英文283 (11%)
国文 92 (22%)
中文 91 (11%)
独文181 ( 6%)
仏文112 (18%)

表3が示すようにオープンユニバーシティ*4に配属される教員数はかなり少ないが,(基礎教育センターに到っては,英文の4名のみ)これは,そもそもエクステンションセンターと当初呼ばれていた一種のカルチャーセンターであり,文学5専攻の教員のかなりの数の教員が,当初はオープンユニバーシティ配属を意思確認書の段階から告げられていた。実際に,2004年4月の大学設置申請書類では,オープンユニバーシティにもっと多くの教員のはりついた案が提出されていたようだが,7月の早期認可がなされなかった理由の一つに,就任承諾書を出した教員の配置が当初の計画とは大きく異なっていたことが挙げられた。その背後には,オープンユニバーシティ配属予定の教員の多くも,就任承諾書を提出しなかったという事実がある。これは,オープンユニバーシティという組織が,自らの研究・教育を続けていける場所ではないとの判断が働いたためと思われる*5


4 文学5専攻の崩壊の実態

 最後に,表4を示そう。これは,2003年8月1日時点において「都立大学人文学部文学5専攻」に在籍していた教員のリストと,首大のホームページに公表されている「首大都市教養学部国際文化コース」,「首大都市教養学部社会学コース」,「オープンユニバーシティ」,「基礎教育センター」の教員のリストとを一つの表にまとめ,首大就任予定者のその時々の転出情報を加えたものである。各教員の専門は,ホームページに出ている教員紹介と,その教員の属する専攻での分類に従ったが,あくまで大括りの名称しか用いていない。詳しくは,東京都立大学あるいは,首大のホームページにおける教員紹介を参照して欲しい*6

表4:都立大学人文学部文学5専攻教員と首大の移動先対照表
 
専門 2003年8月1日時点の都立大学在籍者 首大国際文化コース 首大社会学コース 首大オープンユニバーシティ 首大基礎教育センター
英語文献学,英語史 井出 光 井出 光      
英文学 伊藤 誓 伊藤 誓      
米文学 折島 正司        
英文学 加藤 光也       加藤 光也
英文学 高山 宏 高山 宏      
英語教育 浜谷・エロイス        
英文学,アフリカ文学 福島 富士男       福島 富士男
英文学,映画論 福間 健二 福間 健二      
米文学 村山 淳彦        
米文学 渡部 桃子 渡部 桃子      
新言語学 中島 平三        
英語文献学 泰 宏一        
米文学 宇沢 美子        
英文学 遠藤 不比人     遠藤 不比人  
英語文献学 菊池 清明 菊池 清明      
米文学 高野 一良 高野 一良      
新言語学 高見 健一        
英文学 辻 麻子     辻 麻子  
新言語学 萩原 裕子 萩原 裕子      
新言語学 長谷川 宏        
英文学 高岸 冬詩       高岸 冬詩
米文学 三宅 昭良 三宅 昭良      
英文学 本橋 哲也        
英文学 中村 英男     中村 英男  
新言語学 本間 猛       本間 猛
英文学 末廣 幹        
英文学 永富 久美        
英語教育 Gretchen Jude        
独文学 岡部 仁        
独文学 丘澤 静也 丘澤 静也      
独文学 岸 美光        
独文学 小竹 澄栄        
独文学 鈴木 隆雄        
独文学 瀬尾 育生 瀬尾 育生      
独文学 原 研二 原 研二      
独語学 福本 義憲 福本 義憲      
修辞学 萬澤 正美        
独文学 中居 実 中居 実      
独文学 秋葉 篤志        
言語学 岡本 順治        
独語学 荻野 蔵平        
独文学 園田 みどり 園田 みどり      
独文学 初見 基        
独文学 Walter Ruprechter Walter Ruprechter      
言語学 保阪 靖人     保阪 靖人  
独文学 古屋 裕一 古屋 裕一      
仏思想,仏文学 石川 知広     石川 知広  
仏語学 石野 好一        
仏文学 大久保 康明 大久保 康明      
仏文学,仏語学 岡田 真知夫        
仏思想,仏文学 合田 正人        
仏文学 西川 直子        
仏文学 吉川 一義 吉川 一義      
言語学 小川 定義     小川 定義  
仏文学 菅野 賢治        
仏文学 藤原 真実 藤原 真実      
仏文学,古典学 ディディエ・シッシュ        
中国語史 落合 守和 落合 守和      
中国語学 佐藤 進        
日韓関係論 鄭 大均   鄭 大均    
中国文学 平井 博 平井 博      
中国文学 南雲 智        
中国語学 小野 秀樹 小野 秀樹      
民俗学,東アジア研究 何 彬   何 彬    
中国文学 木之内 誠 木之内 誠      
中国文学 佐々木 睦     佐々木 睦  
日本近世文学 稲田 篤信 稲田 篤信      
日本語学 荻野 綱男        
日本語学 小林 賢次        
日本近代文学 安田 孝        
日本古代文学・文化 飯田 勇 飯田 勇      
方言学・社会言語学 篠崎 晃一 (篠崎 晃一)      
日本語教育学 Daniel Long     Daniel Long  
日本語教育学 西郡 仁朗     西郡 仁朗  
日本近代文学 大杉 重男 大杉 重男      
 

5 結語

 本稿の目的は,都立大文学5専攻が首都大学東京ではどのように崩壊したかを公表されているデータを基に,分かりやすく示すことにあった。このような文学科崩壊は,以下の3つの結果と結びついている。

  • 東京都の行政が大学の研究・教育に介入できる組織が作られようとしている中で,文学科でもこれまでのような自由な学問の追求や教育が,制度上困難になった。
    「実学」と認定されなかった文学科専攻は,破壊され,残された教員の研究・教育がどこまで可能か分からない。
  • 文学科崩壊によって,在学する都立大の学生・院生の教育・研究保障がすでに反故にされている。
    教員流出はどの大学でもあることだが,過去2年以上に渡り大学管理本部は人事を凍結し,首大の文学系教員定数を減らした。これは,東京都が,学生・院生の「入学時の教育・研究体制が卒業時まで保障される」という当然の権利を踏み躙ったものである。
  • 文学5専攻の教員は,29名(39%)しか国際文化コースに移行しない。その結果,文学科内部での特定分野の研究・教育は継続が不可能になった。そして最終的に,国際文化コースの現在の教員数48名から,さらに18名(38%)削減される(19名は,他の都立の大学からの移籍者)。
    即ち,文学5専攻に関しては「継続」される部分は僅かであり,大部分が「断絶」であると考えられる。

 最終的に今年度で都立大人文学部を去る文学5専攻の教員数は,2005年3月6日時点で,定年退職者と早期退職者を含めて22名になることが判明した。そして,2005年4月1日以降も引き続き就任者の中から,転出する教員が出てくることが予想されている。なぜなら,予算削減による研究教育環境の悪化や理不尽な雇用制度の押しつけだけでなく,これまでの東京都のやり方に対する反感も教員の中には色濃く残されているからである。

 このような事態を「創造的破壊」と評価するのは間違っている。「大学は人が作る」のであり,その積極的な参与者は,教員,学生,職員である。今回のように,2年以上に渡って検討してきた大学改革案を東京都が突然一方的に白紙に戻し,似非改革案「8・1首大構想」を押しつけ,現場の教員や学生,職員の意見を聴かないやり方では,貴重な人材は流出し,教員公募でもよい人材は集まらない。ましてや,人件費削減を目的とした一方的な任期制・年俸制の押しつけが強行されれば,ますます研究者・教育者から嫌われるのは目に見えている。研究者・教育者から嫌われる大学は,学生からも嫌われる。よい人材(教員,学生,職員)が集まらない大学は,これからの「大学,冬の時代」を乗り切ることはできずに確実に滅んでいくであろう。転出教員は,一様に主張している。「2003年8月1日のような事件が起らなかったら,都立大で継続して研究・教育に身を捧げるつもりだったのに」,と。

 

修正ログ

  • 【12/07】 (1)  基礎教育センターの人員が本文中で 3人となっていたのを4人に修正。
  • 【12/07】 (2)  表4の専門分野がIE5で見えないという不具合を修正。
  • 【12/07】 (3)  【科学技術大学中心の「改革」案】という部分を、要望に答えて【科学技術大学中心に見える「改革」案】と訂正。
  • 【12/07】 (4)   注のタグの不具合を修正。
  • 【12/8】 人文就任者の合計が46名となっていたが、47名の誤り。訂正。
  • 【12/21】 注の*4を追加。
  • 【12/21】 第2章表1の下の説明に,以下の説明を追記。  加えて2004年12月16日には,就任者の中から2名の転出者が決定した(内 1 名は2006年3月末転出)。
  • 【12/21】 「当初の文学5専攻の教員合計数75名中の32名(43%)しか文学系教員として移行しない。」の部分を以下のように訂正。
     「従って,現実に2005年4月には,当初の文学5専攻の教員合計数75名中の31名(41%)しか首大文学系教員として移行しない(移行後一年で転出する予定の教員を勘定に入れると30名移行で40%となる)。」
  • 【12/21】 第2章表1の下の説明に,以下の説明を追記。
     (移行後一年で転出する予定の教員を換算すると30名移行で40%となる)
  • 【12/21】 以下の文章の内容に事実誤認があったので差し換え:
     「表象言語分野は新設された分野であり,文学系の研究者を中心に今までとは違った観点から「表象文化」を取り扱うらしい。表象言語分野に果たしてどれだけの教員が配置されているのかは,公の資料では分からないためにここでは言及しないが,表象言語分野に移った教員数を差し引けば,文学5専攻教員が文学系の授業を首大で引き続き行う可能性はさらに低くなる。」
    →「表象言語分野は新設された分野であり,文学系の研究者を中心に今までとは違った観点から「表象文化」を取り扱う流れと,一部の言語学者を合体させたものである。表象言語分野に果たしてどれだけの教員が配置されているのかは,公の資料では分からないためにここでは言及しない。」
  • 【12/21】 第3章表2の前の説明を以下のように修正。
     「ここでは,オープンユニバーシティと基礎教育センターへ配属された教員を差し引いて,首大東京都市教養学部国際文化コースに残った教員と, 2003年8月1日の時点で都立大学にいた教員を比較したものが表2である。」
    →「ここでは,オープンユニバーシティと基礎教育センターへ配属された教員を差し引いて,首大東京都市教養学部国際文化コースに2005年4月に移行する教員と,2003年8月1日の時点で都立大学にいた教員を比較した(表2)。」
  • 【12/21】 第3章表2の数値を実態に合わせて修正。
     英文  28  12(43%) →11(39%)
     合計  75  32(43%) →31(41%)
  • 【12/21】 第4章の先頭の文,末尾を以下のように修正:
     「...教員のリストとを一つの表にまとめて示したものである。」
     「...教員のリストとを一つの表にまとめ,首大就任予定者のその時々の転出情報を加えたものである。」
  • 【12/21】 第5章の以下の部分を修正:
     「文学5専攻の教員は,32名(43%)しか国際文化コースに移行していない。」
    →「文学5専攻の教員は,31名(41%)しか国際文化コースに移行しない。」
  • 【12/21】 第5章の以下の部分を修正:
     「最終的に,国際文化コースの現在の教員数51名から,さらに21名(41%)削減される(19名は,他の都立の大学からの移籍者)。」
    →「最終的に,国際文化コースの現在の教員数50名から,さらに20名(40%)削減される(19名は,他の都立の大学からの移籍者)。」
  • 【12/21】 第5章の以下の部分を修正:
     「なお,文学5専攻の首大非就任者の内,2004年12月初めの時点で5名の転出と3名の辞職が決定しているが,」
    →「なお,文学5専攻の首大非就任者の内,2004年12月21日現在で6名の転出と4名の辞職 が決定しているが」
  • 【12/21】 第5章の以下の部分を修正:
     「さらに,今後,就任承諾書提出者の中からも,転出をして実際には新大学に就任をしない教員が出てくることが予想されている。」
    →「さらに,今後も引き続き就任承諾書提出者の中から,転出をして実際には新大学に就任をしない教員が出てくることが予想されている。」
  • 【12/21】 注6に以下の部分を追記:
     「なお,就任承諾書提出者であっても転出が決定した者は,首大移行先が未記入となっている。転出先に名前があっても括弧に入っている者は,就任後に転出が決まっていることを示している。」
  • 【2005/1/18】 加えて2004年12月16日には,就任者の中から2名の転出者が決定した(内 1 名は2006年3月末転出)。
    → 加えて2004年12月16日には,就任者の中から2名(内 1 名は2006年3月末転出), 2005年1月18日には,2名の転出者が承認された。
  • 【2005/1/18】 従って,現実に2005年4月には,当初の文学5専攻の教員合計数75名中の31名(41%)しか首大文学系教員として移行しない(移行後一年で転出する予定の教員を勘定に入れると30名移行で<b>40%</b>となる)。
    →従って,現実に2005年4月には,当初の文学5専攻の教員合計数75名中の29名(39%)しか首大文学系教員として移行しない(移行後一年で転出する予定の教員を勘定に入れると28名移行で37%となる)。
  • 【2005/1/18】 第3章表2の数値を実態に合わせて修正。
     英文  28  11(39%)→ 9(32%)
     合計  75  31(41%)→29(39%)
  • 【2005/1/18】 第5章の以下の部分を修正:
     「文学5専攻の教員は,31名(41%)しか国際文化コースに移行していない。」
    →「文学5専攻の教員は,29名(39%)しか国際文化コースに移行しない。」
  • 【2005/1/18】第5章の以下の部分を修正:
     「最終的に,国際文化コースの現在の教員数50名から,さらに20名(40%)削減される(19名は,他の都立の大学からの移籍者)。」
    →「最終的に,国際文化コースの現在の教員数48名から,さらに18名(38%)削減される(19名は,他の都立の大学からの移籍者)。」
  • 【2005/1/18】 注2:「首大ホームページに載っている国際文化コースの教員総数は,50名であるが,同コースの教員定数は30名であり,」
    →「首大ホームページに載っている国際文化コースの教員総数は,51名であるが,同コースの教員定数は30名であり,」
  • 【2005/1/18】 表4の該当箇所を修正。
  • 【2005/1/31】 注2:「同コースの教員定数は30名であり,この差20は」→「同コースの教員定数は30名であり,この差21は」
  • 【2005/1/31】 注0のタグを付加。
  • 【2005/3/11】 加えて2004年12月16日には,就任者の中から2名(内 1 名は2006年3月末転出),2005年1月18日には,2名の転出者が承認された。
    →加えて首大就任予定者の中からも流出が続いている。2004年12月16日には,2名(内 1 名は2006年3月末転出),2005年1月18日には,2名の転出が承認された。また,2005年3月6日には人文学部長の早期退職が承認された。
  • 【2005/3/11】従って,現実に2005年4月には,当初の文学5専攻の教員合計数75名中の29名(39%)しか首大文学系教員として移行しない(移行後一年で転出する予定の教員を勘定に入れると28名移行で37%となる)。
    →従って,現実に2005年4月には,当初の文学5専攻の教員合計数75名中の28名(37%)しか首大文学系教員として移行しない(移行後一年で転出する予定の教員を勘定に入れると27名移行で36%となる)。
  • 【2005/3/11】 第3章表2の数値を実態に合わせて修正。
     中文  9  5(56%) →4(44%)
     合計  75  29(39%) →28(37%)
  • 【2005/3/11】5 結語の3番目:
    文学5専攻の教員は,29名(39%)しか国際文化コースに移行しない。
    →文学5専攻の教員は,28名(37%)しか国際文化コースに移行しない。
  • 【2005/3/11】なお,文学5専攻の首大非就任者の内,2004年12月21日現在で6名の転出と4名の辞職が決定しているが,最終的に今年度で都立大を去る文学5専攻の教員がどのくらいの数になるのかはまだ未定である。従って,首大に就任せずに都立大に残るという選択をした教員の数も,2005年3月末になってみないと分からない。
    →最終的に今年度で都立大人文学部を去る文学5専攻の教員数は,2005年3月6日時点で,定年退職者と早期退職者を含めて22名になることが判明した。
  • 【2005/3/11】さらに,今後も引き続き就任承諾書提出者の中から,転出をして実際には新大学に就任をしない教員が出てくることが予想されている。
    →そして,2005年4月1日以降も引き続き就任者の中から,転出する教員が出てくることが予想されている。なぜなら,予算削減による研究教育環境の悪化や理不尽な雇用制度の押しつけだけでなく,これまでの東京都のやり方に対する反感も教員の中には色濃く残されているからである。

*1 人文学部の133名を64名に減らす案は,最終的に強行され,文学5専攻だけではなく他の学科専攻の教員削減をももたらした。文学科教員をゼロにしない,という人文学部執行部の結論は,文学専攻以外の専攻の教員数に影響を及ぼした。その後,人文学部では大学院(人文科学研究科)に教員をはりつける案を提示し,定員を85名にするように働きかけている。
*2 首大ホームページに載っている国際文化コースの教員総数は,51名であるが,同コースの教員定数は30名であり,この差21は「過員」(「過剰定員」の略)である。過員とは,該当教員の転出あるいは退職後に,その後の教員を補充しないポストの教員。この計画に従うと,将来的に国際文化コースの教員数は,さらに20名(40%)削減される予定なのである。
*3 ここでの文学5専攻首大就任者とは,就任承諾書を提出した教員の数であり,後述するように就任承諾書を出しておきながら転出することになった教員数を差し引いたものではない。
*4 当初,オープンユニバーシティ所属教員は,大学院は兼担できるとされていたが,学部授業に関しては関与できないという案が提示されていた。しかし,2004年秋から実際にカリキュラムを組む段階になってみると,授業数に対して明らかに教員数が少なく,オープンユニバーシティ所属教員抜きに学部授業を組むことができないことが明らかになった。
*5 オープンユニバーシティでは,カルチャーセンターとしての側面から,受講生の増加を義務化し数値目標として掲げることが検討されている。営業担当の会社員と同じように,人気取りを授業での目標とせねばならず,それが教育をゆがめ,研究時間を奪っていくという認識があった。
*6 「都立大学法学部法律学科の崩壊」論文の表と以下点で異なる:表4では (1) 新規採用の教員が存在しないこと,(2) 国際文化コースは,冒頭で触れたように文学以外に哲学,史学を包括したコースであり,ここで名前を挙げた教員だけで構成されているわけではないこと,(3) オープンユニバーシティ及び基礎教育センターの人員に関しては,東京都科学技術大学,東京都保健科学大学,東京都短期大学から移籍者,並びに都立大学の他組織からの移籍者も含まれていること。ここでは文学5専攻だけに焦点を絞って作表してある。教員定数と教員配置予定数に言及しておくと,オープンユニバーシティの教員定数は31名で,配置予定数は43名(12名過剰),基礎教育センターの教員定数は9名で,配置予定数は18名(9名過剰)となっている。なお,就任承諾書提出者であっても転出が決定した者は,首大移行先が未記入となっている。転出先に名前があっても括弧に入っている者は,就任後に転出が決まっていることを示している。
この記事へのコメント

投稿日時: 2004-12-7 19:00, 更新日時: 2004-12-7 19:54

8・1改革案と科技大

東京科学技術大学教員

都立科学技術大学のほとんどの教員は、8・1改革案を8月1日以前に知らされたり、計画立案に参画はしておりません。


投稿日時: 2004-12-7 19:32, 更新日時: 2004-12-7 19:32

Re: 8・1改革案と科技大

コメントに答えて

岡本 順治

第一稿では、2行目で:

「都立4大学改革案を放棄し,一方的な「思いつき」による科学技術大学中心の「改革」案(以後「8・1首大構想」と略)を発表した。」

となっていたが、投稿のコメントにあるように、

「都立科学技術大学のほとんどの教員は、8・1改革案を8月1日以前に知らされたり、計画立案に参画はしておりません。」

という指摘を受けた。

そこで、第二稿では、

「都立4大学改革案を放棄し,一方的な「思いつき」による科学技術大学中心に見える「改革」案(以後「8・1首大構想」と略)を発表した。」

と修正した。

その背景について説明する。

(1) 科学技術大学(以下、科技大)の内情は、組合から伝わってくる僅かな情報と、全学的に開かれたいくつかの集会での発表からしか知ることができなかった。今回、科技大教員からの直接の発言を聞けて、認識を新にした。

(2) ただし、都立大から見れば、「8・1首大構想」は、明らかに都立大の人員削減と学科解体が行われている一方で、科技大では新学科が構想され設置される状況にあるところから、「科学技術大学中心に見える『改革』」であることは間違いない。

(3) ただし、科技大教員の中に、「8・1首大構想」に事前に参画した人が一人もいなかった、とは言えないだろう。この点では、都立大でも同じように考えられる。

(4) 「8・1首大構想」以前の大学改革案では、明らかに都立大が優遇され(と言っても、十分なリストラが組み込まれていたが)、科技大は日野キャンパスを追われることになっていた。その改革案よりは、「8・1首大構想」の方が、科技大にとっては受け入れやすいものだったのではないか?(これは憶測)

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